魂の平和を希求する精神に貫かれている - 星川淳 INNERNET WORKS

魂の平和を希求する精神に貫かれている

鎌仲ひとみ(映像作家)

物語は現代とはるか5000年も過去のあわいを行ったり来たり。
映像を切り取ってきたかのように
地球上の時空を縦横無尽に行き来する。
ある時はアイヌの美しい少女と九州の青年が一つ船の上で
アメリカ大陸をめざす。
ある時はカナダ西岸で人類学者が不思議な遺跡を発掘すると
そこには2体の古代人の遺体が保存されていた。
ハワイの古い船着き場に約束した人がいる。
その人の胸に下がっているのははるかモンゴルから旅をしてきた
数奇な運命を通過してきた青い石。

一気に読みました。全く新しいタイプのSFであり、人類が地球上を移動した大胆な仮説であり、何よりも魂の平和を希求する精神に貫かれている。

その上、読み物として面白い?、濡れ場というか男女の愛を交わすシーンがそこここにあるのです。星川さん、意外な才能があるのね!!

これもまた南方新社から出ました。「100人の母たち」も南方新社でしたね。

おすすめします!

 

【鎌仲ひとみブログより許可を得て抜粋】

http://kamanaka.com/blog/kama/1578/

 

 

レビュー